昨日はあの大震災のあった日だ。もう四年も経ってしまった。
一昨日、いい杯があったじゃないかと出そうとしたが見つからなかった。その前にはクリスタルの杯が確か三個あったはずと探したが見つからなかった。食器棚は倒れなかったが観音開きのだったので外に飛び出し大部分割れてしまった。観音開きではないガラスの引き戸の方もだらしない性格なのでちゃんと閉めて置かなかった。開いたところから中身が飛び出したが全部落ちるということはなかった。が、上の棚のガラス戸は二枚重ねになった内側が食器の圧力に負けて割れていた。しっかり閉めておいても結果は変わらなかったかもしれない。上の段に重い食器を入れてはいけないのだが、使用頻度とか、棚の深さ、高さで、ついこの鉄則を破っていた。

リンゴ用の段ボール箱二個分、割れた食器を捨てた。床一面に破片が散っていてとにかく早くと大急ぎで片付けた。何度も掃除をしたはずなのに一年経っても破片が足に刺さった。どこから出てきたのだろう?とても記録している余裕はなかった。そして記憶も薄れてきた。だから捜すのかな。

こうしてあきらめきれずに捜す食器がある反面、頂物の嫌いな食器は奥の方にしまい込んで存在さえ忘れ果てていたのに無事な姿で残って居て、更にがっかりさせられた。嫌いな食器は「割れた時の予備」の役割も果たさないことがわかった。とびきり使い勝手がよければ別だろうが。

助かった食器の中には流し台の中にいて、水切りかごの中にいて無事だった物がある。こういうのが運命って言うんだろうな。

自分の隣で本棚が倒れていたのも気づかなかった。物が壊れる音がひっきりなしで二つあった食器棚は倒れたに違いないと思った。倒れたのは震度7にも耐えられるというふれこみの突っ張り本棚だけだった。これはふれこみを過信して重い本を上の段にいれご丁寧に落下防止金具まで設置していた。この金具、ちょっと太めの針金みたいなものだが大きく歪んでいた。重い本が落ちていれば、本棚は倒れなかったかもしれない。ここでも重い本は下にの鉄則を破っていた。本の整理はまだついていない。