どこにでもあるものだとつくづく感心した、と釣ってみよう。

つるつる、すべすべ、が快感であることを知ったのは小学生になったばかりの息子から。お母さん、ボクの踵すべすべしてるから触ってとか言われ、面倒くせえなと思いながら触ってみると本当にすべすべでつるつる。さすればさするほど気持ちがいい。その時に石ころを集めて愛でている奴らの気持ちがわかる気がした。

と言うようにつる、すべは気持ちがいいのだ。

昨日障子を張り替えた。いったいいつ貼ったものなのか古い障子紙なので部屋が暗い。貼り替えたいけれど、なんか高級そうな障子紙なので次に貼り替えるのは最低価格になるはずなのでなかなか決心が付かなかった。地震で揺られて一格子裂けたところがある。冬を迎えるに当たって防寒対策としても手を打たなければならない。

が、高級和紙らしい障子紙を剥いでしまうのはためらわれる。破れたところだけ塞ごうか?

さんざん逡巡したあげく破れた障子だけ貼り替えた。なかなかいい感じなので全部貼り替える決心が付いた。ところが、障子が外れない。誰かに上の桟を持ち上げてもらわねば。やっと外れた障子に霧吹きをしてはがし始めるとするすると剥がれ出した。

気持ちいい。一部破いてしまったが、慎重にやれば一枚剥ぎも可能だ。で、一枚で剥がれた障子紙をどう再利用できるかは見当も付かない、やはりゴミとなるのだろうけれど、出来たら更なる快感だろうなと。そして取り出した一枚の障子紙の再利用が出来たらそれはそれで更なる快感。

雪見障子なので、貼り替えたのは上だけ。障子紙の代わりに更に安価な不織布を使用。かすかに表が見えるところが味噌。