ネットサーフィン中偶然、双葉町長が何かを読み上げている場面が出た。
なんだろう?
国会設置の原発事故調査委員会が双葉町が避難している埼玉県へ出向いて町長と住民から地震当日の様子を聞き取り。町長はちゃんとレポートを用意してそれを淡々と読み上げていた。自分がいかに立派な町長か、「神速の逃げ足」で県外脱出を果たしながら、原発再開も画策した人らしく堂々と主張していた。が、その後手を上げた町民にくそみそに言われてもいた。両面があるのだろう。オイラ的には100人の一人に選ばれた南相馬市長よりもこのマキャベリスト注目している。

いの一番に手を上げた人は立派なリポートを仕上げてきたらしい。町長にも負けないくらい読み上げようとして適当にはしょられ素直に引き下がった。原発事故後の不満が主なのでこの聞き取り会の趣旨から外れると判断されたようだが、死ぬ気で意見発表を仕様としていると見えた。何度も同じ人が手を上げて意見を述べていたが、その人への注意や拒否のようなことはなかった。やらせはないと思うが、そう勘ぐられないためにも少しは遠慮すべきではないかと思った。目立った人では「双葉町民ではない」とか言い出し発言する資格なしと断られると浪江から引っ越して今は双葉町民だと言いだし、本当のところを正もせず、「変なこと行ってすみません」で終わってしまった。この人は三度か四度くらい発言していた。知識豊富なところがちょっと不気味だった。

地震学者の石橋氏が地震時の体験を問うと答えた人は少し見当外れだった。地震体験の詳細よりも避難していく大変さに話が移動してみたり。
まともな答えは自宅前が双葉高校のグランドだった人の話。校庭が波打っていたそう。その波が右から来たり左から来たり前から来たり後ろから来たりだったそう。そうか、巨大な地からの前では大地さえも水面のように波打つのか。オイラはそういうものを見なかったけれど、家の中にいてただ恐ろしかった。どこか別な世界に運ばれていくような感覚だった。最近その感覚を時々思い出す。ようやく少し恐怖が薄れてきたのかな。

完全にスルーされていたのが、「川俣町方面に逃げなさい」と指示された経験談。何人もの人が川俣町へ行けといわれたと発言。その頃、スピーディはどんな拡散予測をしていたのだろうか。