当地では老舗の専門学校の文化祭に行ってきた。

ある程度期待して出かけたのだが、洋裁に関しては驚くほどレベルが低くてびっくりした。オイラみたいに学び始めては挫折を繰り返し、ちっとも上達しない者の言うことではないのだが。中には優秀な人もいる。技能五輪で金賞を受賞して世界大会に出場する人も居るようだ。


技術もさることながら使っている布地がいかにも安物っぽい。そこでもちょっと見栄え的に損をしている。通信教育で洋裁を学んでは挫折しているくせに、スクーリングには出かけて行かれるオイラ。文化学園の本部にも出かけドレメの本部にも行った。そこには高価な布地が揃っていた。金もかかるけど見栄えも違う。そういう布地は使えないんだ・・・・そのことに涙がちょちょぎれるほど悲しかった。

ところが和裁は違う。一年生で袷の羽織をつくっている。その生地も技能もすばらしい。和裁の方が過去からの技能が蓄積され継続伝承されているらしい。

洋裁も紳士服では黄綬褒章をもらうほどのレベルらしいのに婦人服は遅れているのかもしれない。

更に低レベルの展示物があった。「高等課程」。高等というからには普通より上級のクラスかと思いきや「高卒」資格も取れるというクラスにいる生徒さんの作品らしい。

通信教育で洋裁を学んでいてつまずくところが布地の知識。どれがどれなのかさっぱりわからない。生地屋さんへ行って布地に名前が付いている場合もあるが、買いもしないのに根掘り葉掘り聞けるほどの情熱もなく。学校へ行ったらそこん処が何とかなるだろうかと期待したのだが。

うまいのヘタのレベルがどうとか、そんなことばかり考えているから何事も出来ないのだ、彼らは与えられた課題に取り組んでちゃんと結果を出している。どんどん作って上達して欲しい。